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「シーシック・セイラーズ登場!」
これ、すごくツボ。
Moonridersの新譜「Tokyo7」と同時に入手してしまったので、あっちにも気がいっちゃうのが惜しい! 2か月弱の心置きなくシーシックに嵌まれる期間、欲しかったなぁ。
内容は、分かるようで分からない、分からないようで分かる感じのコンセプトアルバムです。はっきりとしたストーリーがあるわけではないけど、マニアックに作り込まれた設定の上になんとなく存在している雑多なポップミュージック群。そう、一見難解なようでメロディーはとってもキャッチー。そこが慶一さんのすごいところだよね。
もともとポピュラーミュージックへの目覚めがプログレ系で、きっちりストーリー仕立てのアルバムだの、あがたさん(世界一のコンセプトアルバム名人)ワールドを愛してやまない私としては、「コンセプト・アルバム」って言われるだけで“萌え~”だったりもします。凝ったブックレットを正座して眺めながら(ストーリーを追って)聴くという…。それに対してこの「シーシック・セイラーズ登場!」は、世界観を頭に入れた後は気楽に流して聴く感じです。まさに、この世界(3000年後の未来)で海賊放送をオンボロラジオで聴いているリスナーになった気分で。
(この凝ったジャケット&ブックレット、LPだったらどんなに映えたことだろう? コントラストとシアンを強めに、荒くして…。特に珍しい手法ではないんだけど、総合的に世界観をよく表している素敵なジャケットです。) (未来のラジオの)のリスナーとしては、すっかりバンド“シーシック・セイラーズ”のファンに。特にOcean Childちゃん
(上野洋子さん)がイイ。彼女の「声」がよく効くスパイスになってバンド感が増しているような気がします。ほんとに魅力的な声だなぁ。このアルバムは「バンド“シーシック・セイラーズ”の曲もかかるラジオ放送」なので、バンド“シーシック・セイラーズ”がアルバムを作ったらどんな?ライブはどんな?…と興味が出てきたりもしてね。
曽我部の恵一さんは、サニーデイ…あがたさんの映画に出てた…くらいの知識で、あまり詳しくないのですが(スミマセン)慶一さんとのコンビ、いいですね。moonridersのとはちょっと違う慶一さんが楽しめます。
しかし慶一さん、これとほぼ並行してridersの配信シリーズや、たくさんのライブや、「Tokyo7」を…!! 凄い。ホントにアーティストですね。彼らに続く若いミュージシャン達も負けちゃいられない…といったところではないでしょうか?
一般的なヒットには多分ならない「シーシック・セイラーズ登場!」ですが、CDが売れないと言われる時代、こういうモノ作りの方が結局は生き残る…気もします。